IMF最後の切り札はイケメンすぎるインド中銀元総裁。華麗なる転身なるか

16年はじめにはインドのインフレ率は4〜5%ほどに落ち着く。原油安が進行したという幸運もあったが、ラジャン総裁の手腕がインフレ抑制に大きな役割を果たしたという意見は多い。

英中銀の総裁候補にも

国民からの人気が高く「ロックスター」とも呼ばれたラジャン総裁だが、1期目を終えた16年であっさり退任が決まってしまう。経済成長を重視するモディ政権と、金融緩和に消極的なラジャン総裁の意見が対立し、再任が見送られたという見方が一般的だ。ちなみに、後任のウルジット・パテル総裁も政権とそりが合わず、任期途中の18年12月に退任の憂き目に遭った。

数年の雌伏の期間を経てラジャン氏が表舞台に戻る日は来るのか。就任が噂されているのは、IMFの専務理事だけではない。英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)の総裁候補としても名が挙がっている。BOEは現職のマーク・カーニー総裁がカナダ人で、外国人として初めて総裁に就任している。ラジャン氏にとっても国籍が問題になることはない。カーニー総裁は20年1月に退任が確実視されており、ラジャン氏と共にIMF専務理事の候補でもある。世界経済の減速が予測されていることに加えて、英国はEU離脱という難題も抱える。難しい局面だからこそ、英国政府は国籍よりも能力を優先する思惑が強いのかもしれない。

ラジャン氏が就くのは、国際金融の「顔」なのか、難局を迎える英国の「通貨の番人」役なのか。

関連記事(外部サイト)