米中貿易交渉、仕切り直しだが合意は「まずない」

<大阪での首脳会談では対話再開で合意したものの、具体的な争点は手つかずのまま>

通商交渉に携わる米中の政府高官が電話会談を行った翌日の7月10日、米国家経済会議(NEC)のラリー・カドロー委員長は、両国の間には解決が難しい争点がいくつもあり、合意にたどり着くことは「まずない」との見方を示した。

カドローはCNBCとのインタビューで、自分は楽観主義者であり、立場にどれほど隔たりがあろうとも中国と合意に至ることを期待していると語った。

ドナルド・トランプ米大統領も中国との合意を強く望んでおり、中国の習近平(シー・チンピン)国家主席も同じ立場だと考えているとも述べた。

貿易戦争に終止符を打つための交渉は5月、貿易慣行是正を確実にするための法整備などアメリカが重視する政策に中国が消極的だとして暗礁に乗り上げた。

中国は、法整備まで求めるのは内政干渉だと反発している。「わが国の(交渉)チームは再三再四、中国の法改正を求めていたから、反感がそこまで高まってしまった」とカドローは言う。「中国側は国家安全委員会もしくは政治局でも規制を導入できるし、それで十分だろうと考えていた。だがアメリカとしてはそれには同意できない」

中国はまた、米中間の合意を実施・監視するための枠組み作りからも手を引いた。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)