女子サッカー選手の貧し過ぎる現状を憂う

イングランドで女子サッカー選手のプロ契約が導入されたのは09年。11年にはトップリーグである「FA女子スーパーリーグ」が設立され、17〜18年シーズンに完全なプロリーグとなった。

だが報酬となると、男子選手との差は大きい。FA女子スーパーリーグでプレーする選手の平均年俸は3万5000ポンド(約480万円)。スポンサー契約も、高くて7万ポンド(約960万円)程度だ。多くの選手がサッカーだけでは生活できず、副業を持たざるを得ない。

私は17年に欧州6カ国・地域(デンマーク、イングランド、フィンランド、ドイツ、オランダ、ノルウェー)で女子サッカー選手のキャリアに関する調査を行った。この調査では女子選手が直面するさまざまな問題が浮き彫りになった。

男子に比べて各クラブの組織には未整備な点が目立ち、プロやセミプロのリーグでプレーしたければ外国に行かなければならないケースも少なくない。一流の施設が使えないことも多い。

子育てとの両立支援も

調査報告書ではクラブのユースチームを、18歳未満、21歳未満、23歳未満といった年代別の構成にし、選手をトップチームに引き上げやすいシステムを導入することを提言した。年代別グループは、国際レベルではうまくいっている。

プロリーグが各国で創設されれば、外国に活躍の場を求める選手も減るだろう。

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