高校生「オナラ防止パンツ」開発の背景にある、日本の学校の悲壮な現実

<日本の学校ではなぜか「排泄」という生存に不可欠な行為について、他者を許容し、配慮を示すことを重視しない>

高校生向けの媒体「高校生新聞」が伝えたところによると、東京の男子高校生3人組が、「オナラの音と臭いを消すパンツ」の開発に取り組んだそうです。「遮音」「吸音」「消臭」の3つの機能を兼ね備えたパンツを目指して、スポンジや活性炭をステンレス材ではさむという試行錯誤をしているそうです。

若者らしい、ユーモアも感じさせる科学実験で、商品化はできなくても、大学進学の際には一芸入試などで評価してあげていいと思います。微笑ましいエピソードだし誰もが応援したくなるニュースです。

ですが、記事の中で一点だけ気になる点がありました。それは研究グループの1人が、「周りが気になりオナラを我慢して体調を崩してしまう。そんな誰にでも思い当たる悩みを解消するパンツを作ろうと思いました」と発言していた部分です。

ある世代から上の人々には「オナラを我慢して体調を崩す」などということが「誰にでも思い当たる悩み」だというのは、信じられないかもしれません。もちろん、人前で「ブッ放す」のではなく、そっと席を外してまた戻る、周囲はそれを揶揄しないというのが常識、上の世代ではそう考えるはずです。

ですが、冷静に考えれば、この若者たちはピア・プレッシャー(仲間からの同調圧力)の中で事実上「学校での大便を禁じられた」経験があるのではないでしょうか。

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