高校生「オナラ防止パンツ」開発の背景にある、日本の学校の悲壮な現実



さらに日本の伝統的な病弊とも言える「恥の文化」がこれに追い打ちをかけています。メカニズムとしてはそういうことですが、客観的に見れば排泄の自立における必要なスキルを切り捨てているわけで、反社会的、反人間的であることは間違いありません。

結果として、こうしたカルチャーは「いじめ」の温床になっていると考えられます。この高校生が指摘しているように、健康に悪影響が出ている(便秘の増加)という報告もあるようです。また高齢者や障がい者への介護、親としての乳幼児の排泄のケアなどへの偏見や、心理的負担感を高めることにもなりかねません。

子どもの社会において、そのようなことを許しているのは、世界中で日本だけだと思います。そして、この病的な現象は大人の、つまり教育の責任として一刻も早く是正すべきだと思います。

この3人組の努力は認めます。ユーモアでやっているのであれば、とても面白いと思います。ですが、真剣なニーズを前提にやっているのだとすれば、大人社会は一刻も早くそのニーズそのものを除去するように、行動を開始するべきだと思います。

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きをウイークデーの朝にお届けします。ご登録(無料)はこちらから=>>

前へ 1 2 3 4

関連記事(外部サイト)