ロシア製最先端兵器を買ったトルコから崩れはじめたNATOの結束

<アメリカがトルコへのF35売却を中止すると、すかさずロシアがSu35をトルコに売り込み、トルコと対立するギリシャは代わりにF35の購入を検討し始めるという入り組みよう>

ロシア製ミサイル防衛システムS400の搬入を開始したトルコに米政府が最新鋭ステルス戦闘機F35の売却中止を決めたことを受けて、ロシア政府がトルコに代わりの戦闘機の売却を持ちかけた。

国営ロシア通信の報道によれば、ロシアの国営防衛企業「ロステック」のセルゲイ・チェメゾフCEOは7月18日、「もしトルコに関心があるなら、ロシアは最新鋭戦闘機Su35を供給する用意がある」と語った。Su35はSu27戦闘機の発展型で、第4世代の戦闘機と、トルコが当初アメリカから買う予定だったF35のような第5世代戦闘機の間を埋める「過渡期の戦闘機」だ。

ドナルド・トランプ米大統領は、「トルコがロシアのミサイルを買ったからといって、アメリカが何十億ドルもの航空機を売れなくなるのは不公平だ」と、こぼす。それでも売却中止を決めたのは、S400とF35が一緒に運用されれば、F35の機密情報がロシアに漏れかねないという懸念があったからだ。

米への反発から急接近のロシアとトルコ

トルコ外務省は同日、トランプ自身の言葉を使って「不公平だ」と反発し、アメリカの主張には「根拠がなく」、北大西洋条約機構(NATO)加盟国としての両国の「同盟の精神」に反すると主張。

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