参院選、比例「特定枠」の曖昧さと地域間格差

<一票の格差を是正するために「定数是正」を行ったのに、「特定枠」で人口減少県の代表数を事実上確保するのは問題があるのでは>

選挙というのはルールがハッキリしていることが重要です。ルールが整備されていないと、当落をめぐって争いが続くということもありますが、最大の問題は選挙結果の権威が揺らいでしまうからです。選挙結果の権威が怪しいということになれば、政権の権威にも疑問がついてしまい、最終的には国家の秩序が保てません。

その意味で、歴史的な偶然はありますが、アメリカの連邦議会については、ルールが非常に安定しています。小選挙区制の下院(任期2年で全員一斉改選)、各州の代表2人で構成される上院(任期6年、2年ごとに3分の1ずつ改選)という規定について、疑問や改定案というのはほとんどありません。

例えばですが、カリフォルニア州は大きすぎるので3分割しようという案があります。もちろん、そのウラにはリベラルが強いこの地域から上院議員が6人出るようになれば有利だという民主党支持者の計算があるのは事実でしょう。ですが、カリフォルニアは大きいから「上院議員を2人ではなく6人にしよう」という案はあまり聞こえてきません。あくまで1州に上院議員は2人という規定は「国の骨格」として定着しているからです。

もちろん、アメリカの民主主義は完成形ではありません。

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