トランプと文在寅、もうひとつの「決裂」リスク



その中には、2008年に北朝鮮を脱出したチュ・イルリョン氏もいた。チュ氏はトランプ大統領に「私のおばの家族4人は政治犯収容所にいる。おばの義父がキリスト教信者だとの理由で、未明に突然連行された。私のおい(または、めい)は家族全員処刑された」と説明。

さらに、「北朝鮮の金正恩(朝鮮労働党委員長)から迫害されているにもかかわらず、北朝鮮の住民は礼拝を続けようと努力している。数週間前も北朝鮮の地下教会で3人が集まり、韓国のために祈る写真をもらった」と語った。すると、トランプ大統領は握手を求め、「分かった。私が問題提起する」と答えた。

<参考記事:北朝鮮女性、性的被害の生々しい証言「ひと月に5〜6回も襲われた」>

これをひとつのパフォーマンスとして見るなら、トランプ氏は以前にも同じようなことをやっている。ただ、今回のケースが少し違うのは、米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が、米国の北朝鮮人権運動のリーダーたちからこの「パフォーマンス」に対する賞賛の声を集め、報道していることだ。これは、北朝鮮が非核化対話で前向きな対応をしない場合、金正恩党委員長が最も嫌う人権問題で圧迫するという、ひとつのメッセージであると見るのは考え過ぎだろうか。

個人としては「人権派」とは言い難いトランプ氏だが、米政界ではこの間にも、北朝鮮における凄惨な人権侵害について様々な言及と取り組みがなされてきた。

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