アメリカが拷問と、いまだに決別できない深刻な理由





トランプ時代の尋問術

この番組にはCIAの一部も魅せられていたと、モーガンは振り返る。「私は『24』(ブーム)のときCIAにいたが、あのときは誰もが『われわれも容疑者の首を切り落とすと脅すべきだ。ジャック・バウアーと同じようにやるべきだ』と思っていた。実にばかげた話だ」

CIAは結局、EITプログラムを開発するために尋問経験が全くない軍事心理学の専門家を2人採用した。

ロドリゲスと当時の部下だったハスペルの下で、この尋問プログラムは容疑者を自白させる手段として、殴打、睡眠遮断、大音量の騒音、長時間の孤立化、そして水責めを繰り返した。ロドリゲスは今もそのことに誇りを持ち、上院情報特別委員会の報告書全文が機密扱いを解除されれば、「プログラムの価値は明らかになる」と本誌に語った。

古い偏見や習慣は容易にはなくならない。「特にアメリカの場合、法執行機関や情報機関に入る人間は、テレビで見たもの以外に尋問について何も知らない」と、クラインマンは言う。

「それは全くの虚構だが、彼らは似たようなことを30年も続けてきた。彼らは自分の経験を決して反省しない。科学者による客観的な分析を認めることは決してない」

HIG研究プログラムのマネジャーを8年間務めた心理学者のスーザン・ブランドンはこう指摘する。

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