イルカがクジラの子どもを育てる様子が世界で初めてとらえられる

<バンドウイルカの母親がカズハゴンドウの子どもを3年にわたって養育する珍しい事例が確認された......>

野生のバンドウイルカの母親が、分類学上、種も属も異なるクジラ目カズハゴンドウの子どもの"里親"となり、およそ3年にわたって養育する──。このような非常に珍しい事例が、世界で初めて、南太平洋東部ポリネシアで確認された。

生後一ヶ月未満の見慣れない子どもに遭遇

ポリネシア海洋哺乳類研究会(GEMM)では、2009年以降、仏領トゥアモトゥ諸島のランギロア環礁で生息する30頭のバンドウイルカの群れについて縦断調査を実施している。学術雑誌「エソロジー」に掲載された研究論文によると、研究チームは、2014年11月、この調査の一環で、バンドウイルカの母子と行動をともにする、生後一ヶ月未満の見慣れない子どもに遭遇。

バンドウイルカはずんぐりとした体型で、上下の吻が大きく突出しているのが特徴だが、この子どもはほっそりとしており、吻も小さかったことなどから、カズハゴンドウであると特定された。その後も、2015年4月から10月にかけて11回、バンドウイルカの母子とカズハゴンドウが一家で生活する姿がとらえられている。

カズハゴンドウは、バンドウイルカの母親のそばをついてまわり、ときには、母親からの注目を惹こうと、バンドウイルカの子どもを押しのける仕草もみせた。

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