FRB利下げの意外な理解者は、オバマ時代の議長イエレン

<2015年にそれまで10年近く実施されていなかった利上げに踏み切ったイエレンは、今回の利下げの3日前、小幅の利下げは適切だと述べていた>

トランプ米大統領が熱烈に望んでいた利下げに、いささか意外な理解者がいた。オバマ前政権時代にFRB(連邦準備制度理事会)議長を務めたジャネット・イエレンだ。

FRBは7月31日、政策金利を0.25%引き下げることを決めた。利下げは金融危機直後だった2008年以来となる。

イエレンは利下げ直前の7月28日、コロラド州アスペンで開かれたフォーラムに参加。トランプ政権による貿易戦争で世界経済は痛手を負ったと語るとともに、アメリカの物価上昇率は低過ぎると指摘した。

さらにイエレンは、小幅の利下げは適切だと述べた。世界経済の減速が予想され、利下げは米中貿易戦争がもたらす弊害を軽減することに役立つ可能性があるという読みだ。

「アメリカは孤島ではない。世界経済の一部だ。ヨーロッパやアジアなど、他の地域で起こることはアメリカにも影響を与える」とイエレンは語った。「世界経済は勢いを失っている。理由の一端は貿易摩擦と、それによる不確実性が企業活動に生じていることだろう」

2015年12月、FRB議長だったイエレンは、それまで10年近く実施されていなかった利上げに踏み切った。

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