インバウンド消費拡大のカギを握るMICEとは

このような成功モデルを例に挙げて、観光庁はMICE誘致のメリットを広く普及させ、地域の企業や個人等の民間を後押しすることが重要だ。

2019年のG20関係閣僚会合は、大阪サミットを除けば、8つのうち7つが地方部での開催である。閣僚会合の開催地について、政府は「地方創生の観点から声をあげた地区を中心に選定」(菅義偉官房長官)したとしている。地方開催には、日本の地方部の魅力を世界に発信するだけでなく、地方部の民間に対して今後のMICE誘致への契機につなげたい想いも含まれている。

また、カジノの可及的速やかなオープンはMICEの誘致に直結するため、誘致強化の役割を担っているテーマである。特定複合観光施設区域整備法(IR整備法)が2018年7月に可決されたが、この法案の指すIR(Integrated Resort:複合リゾート)とは、カジノの他ホテルやショッピング施設だけでなく、国際会議場や展示場などのMICE関連施設も含まれている。

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5 三大都市圏とは、埼玉、東京、千葉、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫の8都府県。それ以外の39道県を地方部とした
6 日本政府観光局(JNTO)「国際会議統計」より
7 筒井義信とチームみらい「未来がみえた!10人のメンバーがみた地域初「チーム力」」(2016年)



つまり、日本でのカジノの開始はすなわち新しい大型MICE施設の誕生を意味している。

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