宝くじの全売り場を閉鎖 ドゥテルテが「汚職まみれ」と断言し命令

<麻薬の次は宝くじ抹殺へ。貧困対策の財源にもなっていたが...>

国際社会の批判を浴びながらも強硬な麻薬撲滅政策を推し進めてきたフィリピンのドゥテルテ大統領が、今度は宝くじを抹殺するようだ。ドゥテルテは7月26日、フィリピン慈善宝くじ協会(PCSO)が運営する宝くじが「汚職まみれ」だと断言。国内全ての売り場の閉鎖を命じ実際に28日までに閉鎖された。

国民に人気の宝くじの即時停止で、多くの影響が懸念されている。まずは、全国2万3000カ所以上の販売店とその従業員の行く末。さらに、違法ギャンブルが盛んになる恐れもある。

宝くじが貧困対策の財源に使われていたことから、貧困層の医療・生活支援に悪影響が出るともみられている。ドゥテルテはPCSOに、腐敗の実態を調査しながらも、貧困層への資金援助は続けるよう伝えた。

大統領府のサルバドール・パネロ報道官は、「大統領はギャンブルがわが国にとって有害だと考えている」と話す。ドゥテルテは地方官僚や司法関係者が宝くじ汚職に関わっており、中央政府は利益を詐取されていると主張しているという。

<2019年8月13&20日号掲載>

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ジェームズ・パターソン

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