注目ホラー『ミッドソマー』の監督が自作を語らない理由

後で自分の言ったことを後悔しないだろうか、私の発言がどう解釈されるのだろうかと不安になる。ほかの人の作品について話すほうが、はるかに楽だ。

──あなたの映画には細かな情報が詰まっているが、曖昧な要素も多いから、それらにどんな意味があるのか尋ねたくなる。でも、あなたは質問に答えることで「これはこういう作品」と、はっきり言いたくないんじゃないかとも思ったのだが。

そのとおり。作品中の情報をどう扱うか、どれくらい強調するかを慎重に考えている。インタビューに答えたら、それを台無しにしてしまうのではという思いがある。

映画を作るときは、作品ができるだけ観客それぞれの個人的体験になってくれればと思っている。作品に込めたメッセージが何であれ、それを受け止める人もいれば、気付かない人がいてもいいと思う。

でも私自身、好きな映画監督のインタビューは読むし、そういうインタビューに価値があるとも思う。だから取材されるのは光栄だと感じるけど、質問に答えるのは気が進まないんだ。



──作品に隠れたヒントを探したがる人についてはどう思う?

観客が目を凝らして見たくなるような映画、そうした積極的な見方に応えられるような映画を作りたい。ヒントを隠しておくというより、作品のテーマをより奥深いものにする情報を、しっかり見れば分かる所に埋め込んでいると言うべきかな。

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