注目ホラー『ミッドソマー』の監督が自作を語らない理由



民間伝承をテーマにしたホラー映画は、行き着く先が分かっている。この映画の楽しい部分は――そんなものが本当にあればだけど――物語としての驚きではなく、既に分かっている結末に向かうプロセスだ。

──あなたは自分の作品について、民間伝承や神話の「ごった煮」のようなものだと言っている。さまざまな要素を混ぜ合わせることで、その出どころを追うことにあまり意味がなくなるような形に変えるスタイルだ。神話自体を綿密に調べるより、こうした手法を好むのはなぜ?

大きな理由は、調査と創作のバランスを保ちたいということ。例えば『ヘレディタリー』に悪魔を登場させたくなかったのは、ほかの作品でやり尽くされているからだ。それに私はユダヤ人であってキリスト教徒ではないから、悪魔を恐れる理由もなかった。

物語をさらに力強いものにして、確固たる根拠を持たせるために何ができるか。私にとっては、それが重要なんだ。

──あなたが作品に取り入れた事柄が民間伝承に基づいていることを確認しようと、スウェーデンの文献を調べている人たちがいる。そんなふうに詮索されるのは嫌いなのでは?

面白いんじゃない? そうしたい人には、ちょうどいい材料を提供できていると思う。

たぶん私は、何も見逃すまいとスクリーンを見つめる人々に、それなりの材料を提供したいんだろう。

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