注目ホラー『ミッドソマー』の監督が自作を語らない理由

受け身ではなく積極的に映画を見るように、ある意味、観客を「訓練」したい。

──あなたは『ミッドソマー』を、ゆがんだ男女の別れの映画にしたと言っていたが。

前に恋人と別れた後、その体験をテーマに映画を撮りたいと思ったができなかった。本当に落ち込んでいるときは、点を結んで線にして作品化するなんてできない。

それで次の別れが訪れたとき、この経験について1日くらい考えて何もアイデアが浮かばなければ映画にするのはやめようと決めた。そこで考えた結果、フォーク・ホラーというサブジャンルと個人的に経験した別れを組み合わせる方法にたどり着いた。4年前のことだ。



──この作品には、時に男性の振る舞いに対する強い怒りが感じられる気がするが。

『ミッドソマー』の脚本を書いていたとき、私は特に(主人公の女性)ダニに自分を重ねていた。だからダニの中には、たくさんの私がいる。

全ての登場人物の中に、私の一部がいるだろう。けれども、見る人が特にダニの視点を持つように仕向けていると思う。観客は完全にダニの味方になり、彼女の視点から物事を見る。そして物語が終わる頃には、全てがそんなに簡単に割り切れるものじゃないと感じてもらえればいいと思う。

──あなたはいつも自分の作品を、とても個人的なものだと言う。

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