世界で最も有名なオオカミ「OR-7」を知っているか?

以後、個体数は徐々に回復していった。





ILLUSTRATION BY DIETER BRAUN


異例の長距離移動で伝説に

99年、アイダホ州のオオカミ専門家カーター・ニーマイヤーは雌のオオカミを捕獲し、発信機を取り着けた。しばらくしてオレゴン州のオオカミ管理チームの責任者から電話があった。いわく、「やあ、お宅のオオカミがうちに入ってきたぞ」。52 年ぶりにアイダホからオレゴンに越境したのは、その雌だった。

オレゴンでOR-2と名付けられたそのオオカミは同州北東部に移動し、08年に相手を見つけた(相手の雄はOR-4)。夫婦となった2頭は群れと共にワローワ山脈に落ち着いた。09年にOR-2は出産。その1頭がOR-7と命名された。

OR-7はもうすぐ10歳。たいていの野生オオカミの2倍の年月を生きている。しかし彼をレジェンドにしたのは「果てしない旅路」だ。餓死せず、銃で撃たれず、車にひかれることもなく「移動し続けている」とニーマイヤーは言う。「オオカミはしばらく群れから離れても、いずれは故郷に戻ると思われていた。しかしこのオオカミは遠く離れたカリフォルニアで、種の急速な回復を推し進めている」

OR-7の遍歴は数多くの新聞が取り上げ、少なくとも3冊の本が出版された。

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