世界で最も有名なオオカミ「OR-7」を知っているか?

10年か20年もすれば、オオカミはカリフォルニアにすみ着いているだろう」

シカを捕食し樹木が回復

それから10年1カ月と3週間後。OR-7はクレーター湖の南にある自然保護区を通過してシスキュー郡に向かっていた。「すごいことだった」とワイスは言う。「一度は人間が殺し尽くした野生種が戻ってくる。この国ではめったにないことだった」

カリフォルニア州への到達は歴史的偉業と言えたが、OR-7が妻を見つける見込みは薄そうだった。「それよりも高速道路で車にひかれる羽目になる可能性のほうが高いと思っていた」と、ニーマイヤーは言う。

だが14年5月、OR-7はその予想を覆した。ローグ川・シスキュー国立森林公園の小道に設置されたカメラがOR-7を撮影した数秒後、もう1頭の別の動物に反応した。写っていたのは細身の黒い雌のオオカミ。これまで確認されておらず、識別番号もないオオカミだった。1600キロ近くを旅してようやく、OR-7はガールフレンドを見つけたのだ。

この時ワイスは、カリフォルニア州フォーチュナである会議に出席していた。雌の存在が明らかになると「部屋は歓声で沸き返った」そうだ。

同じ年、OR-7と雌の間に3頭の子が生まれた。翌年はさらに2頭。合わせて4頭以上で一緒に移動していたことから、オレゴン州魚類・野生動植物局は彼らを「群れ」と認定した。

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