世界で最も有名なオオカミ「OR-7」を知っているか?



オレゴン州では09年時点で13頭の個体が確認されていたが、15年には州全域で12の群れが確認され、個体数は110頭(前年比36%増)に達した。すると同年11月、州当局はハイイロオオカミを州の絶滅危惧種リストから外してしまった。

現在オレゴン州にいるオオカミは推定124頭。保護活動家たちはこの数字について、絶滅の危険がないとするには到底不十分だと指摘する。「オオカミたちはかつての縄張りをようやく取り戻して繁殖し始めたところだ」とニーマイヤーは言う。

家畜を育てる牧場主にとって、捕食者のオオカミは恐ろしい存在だろう。しかし彼らの存在が環境にプラスの影響を及ぼすのも確かだ。例えばオオカミが殺したエルク(アメリカアカシカ)の死骸は、ハイイイログマやコヨーテ、ワシやカラス、カササギや何百種類もの虫たちの食料源になっている。

一般にオオカミが狩りの対象とするのはエルクとシカだが、その個体数は全米各地で爆発的に増えている。そのせいで、餌となる樹木や草地が消滅してしまった地域も少なくない。

だがオオカミによる捕食で個体数が減った地域では樹木がよみがえり、鳥たちに巣作りの場所を提供し、強い根で土壌の浸食を防いでいる。おかげでビーバーは川にダムを築くことができ、清流には魚が戻っている。

遠い昔にオオカミやピューマが絶滅した地域は対照的だ。

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