世界で最も有名なオオカミ「OR-7」を知っているか?

東部諸州ではシカの数が増え過ぎて、車との衝突事故により年間約150人もの死者が出ている。保護活動家はオオカミの再導入でシカの群れが間引かれれば、事故の件数が減ると考えている。だが牧場主の多くは、そういうメリットを感じていない。彼らは州当局がオレゴン州にいるオオカミの実数を偽っていると確信している。



牛の死亡例の95%は無関係

州内のオオカミ保護反対派はここ数年、陰謀論を広めている。オオカミの保護区を拡大するために、州政府がヘリコプターを使った秘密作戦で、オオカミを西に移動させたというのだ。

だがOR-7は、ハイイロオオカミが自力で長距離を移動できることを証明した。そしてカリフォルニア州は、この点に注目した。

OR-7が州境を越えた2年後、カリフォルニア州漁業狩猟委員会は州の絶滅危惧種法の下でオオカミを保護する決議を3対1で可決した。農業や牧畜関係者は反対したが、州政府に選択の余地はなかった。OR-7の絶対的な人気には勝てないからだ。

専門家の推定では、カリフォルニアに生息するオオカミは将来的に500頭くらいまで増える。現状の5倍だ。「OR-7はカリフォルニアを目覚めさせた。そう、ここにはオオカミがいる」と、スティーブンソンは言う。

しかし、オオカミを保護したくない州も多い。

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