都市部で広がる子どもたちの「勉強時間格差」

秋田県では学校で配られるオリジナルの自習ノートで、全ての子どもが一定時間宅習をするということだが、全国でも学力最上位となる要因の一端がうかがえる。

大阪府は、勉強する子としない子の分化が大きい。3時間以上が13.5%である一方で、30分未満も16.7%いる。塾通いしている子とそうでない子の差とみられる。6年生になると中学受験の準備をする子が多くなるので、宿題を出さない学校もあると聞く。生活保護世帯のような困窮層が相対的に多いことにもよるだろう。子どもの勉強時間の散らばりが大きいケースだ。



他の都道府県についても同じデータを出せる。横軸に30分未満、縦軸に3時間以上の比率をとった座標上に、47都道府県を配置すると<図1>のようになる。点線は全国値を表す。



勉強しない子とする子の比率はマイナスの相関関係にあり、右下がりの傾向を予想していたが、現実にはそうなっていない。しない子とする子の分化が小さい県(左下)と、その逆の県(右上)に割れてしまっている。後者には都市部の県が多い。塾通いしている子としていない子の差、ないしは家庭の経済格差が相対的に大きいことによるものと思われる。

勉強しない子がどういう意識を持っているかも気になる。前出の苅谷教授の調査によると、親が低学歴のグループで勉強時間の減少が大きいのだが、この群の生徒の自己有能観は高い。

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