カシミールを襲うインドの植民地主義

そこに住む女性たちは「解放」しなくてはならず、少数派は「保護」しなくてはならない。だがインド人の抱くこうした幻想が、カシミールの現実を覆い隠している。

「開発」という名の抑圧

実際のカシミールは軍事拠点化が進んでいる。駐留する冷酷な治安部隊は、市民を殺しても拷問しても罪に問われない。

しかしカシミールの日常には、コミュニティーとしての団結と粘り強さが感じられる。強さの源は、カシミールがインドに依存しているのではなく、むしろインドがカシミールに依存しているという思いだ。だからこそインドは、大きな代償を払いながらカシミールの占領を続けているという認識がある。

今回のインドの動きは、開発の名の下にカシミールの粘り強い精神をたたきつぶそうとするものだ。口先だけの道徳的意義や経済的合理性の下で行われる「開発」、住民を銃で脅すばかりで彼らの意見を取り入れない「開発」は「植民地化」と呼ぶべきだ。いくらインドが民主主義を標榜しても、カシミールは開発の名の下に紛れもなくインドの「植民地」と化した。

こうした動きは初めてではない。歴史をいくらか振り返れば、カシミールの希望は繰り返し抑え付けられてきた。



2016年と17年には、インド軍が地元住民を「人間の盾」に使って暴動を封じ込めようとした。

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