米軍がイラン旅客機を撃ち落とした1988年の夏

乗客と乗員290人は全員死亡した。

「イラン人は今もこの出来事を忘れていない」と、戦争平和報道研究所(ロンドン)のプログラムディレクターを務めるレザ・H・アクバリは本誌に語った。「毎年この時期になると、国営メディアが当時の悲惨な映像を流す。ペルシャ湾に浮かぶ旅客機の残骸や犠牲者の死体がテレビに映し出される」

「このストーリーは、過去40年間、アメリカを冷酷な帝国主義者と位置付けてきたイラン政府の主張に適合する」と、アクバリは説明する。「イラン政府のプロパガンダにうってつけの材料と言える事件だ。イランでのアメリカのイメージに好ましい影響はない」

アメリカ政府は事件後にひっそり遺憾の意を表明し、犠牲者に賠償金を支払った。しかし米軍は決して過ちを認めず、誰も処分しなかった。



「アメリカを代表して謝罪するつもりは決してない。事実関係がどうであろうと関係ない」と、そのとき現職副大統領として大統領選に臨んでいたジョージ・H・W・ブッシュ元大統領(父ブッシュ)は1988年8月の選挙集会で述べた。これは、イラン航空機撃墜事件を念頭に置いた発言と受け止められた。「私は、アメリカを代表して謝ろうというタイプの政治家ではない」と、ブッシュはきっぱり言った。

撃墜事件の数週間後、米海軍はこの出来事に関する報告書を発表。

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