「人生100年なのに医療は人生70年設定のまま」が引き起こす問題

どこからが病気でどこからが健康かの明確な境界線がない時代なのです。そのような時代にあっては臓器別や器官別の疾患だけでなく、全身の老化によって起こる症状について的確な診療や生活習慣改善のアドバイスができる医師の存在が不可欠です。

それなのに、いまだに私たち医師は高血圧症のような生活習慣病も「病気扱い」をして、急性疾患と同じように薬による診療をおこなっています。

ただ、私にいわせれば生活習慣病は「病気」ではありません。「老化」です。老化に薬で対応しようとしても無理なのです。

生活習慣病は病気ではなく「老化」

もう一度、はっきりいっておきましょう。

体に負担をかける生活習慣によって引き起こされた高血圧症、糖尿病、高脂血症は、病気ではなく「老化」です。生活習慣や加齢からくる筋力低下、認知機能低下も「老化」です。

ときには血圧を上昇させるような病気が別にあり、それが原因で高血圧を引き起こしている場合もあります。しかし、そうでない生活習慣由来の高血圧症は、「病気」ではなく「老化」だと私は考えています。



生活習慣病の患者さんの体は、長年、体に負担をかける生活習慣によって老化が進行しています。高血圧なら過剰な塩分摂取、暴飲暴食、運動不足、野菜や果物の摂取不足、肥満、喫煙などが体に負担をかける生活習慣にあたるでしょう。

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