韓国・文在寅政権「GSOMIA破棄」の真意



歴代大統領をはじめとする韓国の政治家や安全保障の専門家はいろいろ発言するだけで、南北分断という悲劇は結局何も変わっていない。これまでと同じような理性的な政策ではらちが明かない。奇策と言われようが、何か新しい手を打たなければならない。

もし文在寅がこう覚悟を決め、朴槿恵(パク・クネ)前大統領が腐敗で失脚し政権を手にした僥倖を生かそうとしているのだとしたら、どうだろうか。実は今、常識外れの奇策が通用するような国際環境の真ん中に韓国は置かれている。



中国の習近平(シー・チンピン)国家主席は憲法を改正し任期の撤廃に成功し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領も支持率低下があるとはいえまだ盤石。日本の安倍晋三政権も史上最長政権になろうとしている。ドナルド・トランプ米大統領もロシア疑惑を乗り切り再選を果たしそうだ。

つまり、相当の奇策を打っても何とかなるだけの政治的安定性が周辺国家でそろっている。さらに北朝鮮の金キム・ジョンウン正恩朝鮮労働党委員長もトランプと同様、前例にとらわれることなく、直感的な政治判断で政策を実現させる可能性がある。ある意味で思い付きとも言えるメッセージの送信に端を発して、G20大阪サミット参加直後の米大統領が史上初めて板門店を電撃訪問するという歴史的事象が実現したばかりだ。

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