56歳常連客が"店を丸ごと"継承したワケ

56歳常連客が"店を丸ごと"継承したワケ

ビールを注ぐ平尾さん。銘柄によってグラスも替える奥が深い世界なのだ。「これからもドイツのビールのおいしさや食文化を伝えながら、みんなが集まり楽しんでもらえる場を提供していきたいです」と笑顔で語る。

定年後の60〜74歳までの15年間は、元気で好きなことができる「人生の黄金期間」。このとき充実した第2の人生を送るには、50代から準備しておくことが重要だ。8人の実体験をお伝えしよう。5人目は「年商4000万円」という61歳のケースについて――。※本稿は、雑誌「プレジデント」(2017年11月13日号)の特集「金持ち老後、ビンボー老後」の記事を再編集したものです。


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平尾正裕さん 61歳 プラムフィールド社長
買受:2012年 形態:有限会社 買受資金:1500万円 従業員:正社員3人とアルバイト数人 売上高:年商4000万円


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JR代々木駅から徒歩1分、路地の少し奥まったところにあるドイツビール専門店の「タンネ」。約40席の店内は満席状態で、オーナーの平尾正裕さんは「9月の売り上げは前年同月を大きく上回りました」と顔をほころばせる。

現在61歳の平尾さんは、日本ヒューレット・パッカードの広報担当部長でもある。2016年定年退職し、再雇用された。同社は副業公認で、平尾さんは2012年に前オーナーから店を引き継いで“2足の草鞋”状態に。「17年の10月1日は私がオーナーになって6年目の記念日なのです」と振り返る。

00年、自宅を代々木に引っ越したのを機に、週3回ほど通う常連になった。

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