総裁選に「地震」を使う安倍首相のセコさ

総裁選に「地震」を使う安倍首相のセコさ

2018年9月10日、所見発表演説会を終え、握手する安倍晋三首相(左)と石破茂元幹事長(写真=時事通信フォト)

■予想外の事態をうまく利用しようという魂胆

自民党の総裁選が9月7日に告示され、連続3選を目指す安倍晋三首相(総裁)と、3度目の挑戦になる石破茂元幹事長の2人が、立候補した。投開票は20日。2012年以来の選挙戦は、この2人の一騎打ちとなる。

今回の総裁選は、6日に北海道で起きた地震を受け、9日まで討論会などを自粛する異例のスタートとなった。本格的な論戦は先送りされたが、安倍首相は党所属国会議員の8割以上の支持を集め、かなり優勢だ。対する石破氏は党員・党友による地方票の取り込みを狙っていく。

事実上の首相選びとなるだけに、私たち国民は2人の活発な論戦を期待している。しかし総裁選期間中に安倍首相が外遊するなど論戦の機会が限られている。そのうえ地震の被害対応に当たる安倍首相の動向や言動はテレビや新聞で逐一報じられるが、反対に石破氏はメディアへの露出が減る。

地震による選挙活動の自粛が安倍首相にとってかなり有利になる。安倍陣営は地震という予想外の事態をうまく利用していこうという魂胆だ。

■安倍首相は祖父の岸信介元首相とそっくり

安倍首相と石破氏。今回の総裁選をきっかけに2人の生い立ちなどをあらためて比較してみると、安倍首相も石破氏も政治家になる宿命を背負っていたことが分かる。

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