為末大が「陸上界の優等生」から「空気を読まない人」にキャラを変えたワケ

為末大が「陸上界の優等生」から「空気を読まない人」にキャラを変えたワケ

為末大さん - 撮影=関健作

世界陸上で銅メダルを獲得した為末大さんは、ストイックに練習に打ち込む姿が世間に広く認知されてきた。だが、ある日を境に「『みんなに好かれなくたっていい』と開き直ることにした」という。その理由とは――。※本稿は、為末大『為末メソッド 自分をコントロールする100の技術』(日本図書センター)の一部を再編集したものです。

■嫌われることを先延ばしにしない

誰にでも「人の好き嫌い」はある。こればかりは、どうしようもない。つまり、一定の確率で必ず他人に嫌われるということだ。僕は「どうせ嫌われるんだったら、早めに嫌われておいたほうがラク」と考えている。

世界陸上で銅メダルを獲得してから、一気に僕の顔が世間で知られるようになった。それ以降の僕は、無難な発言ばかりを繰り返すようになっていった。「次の世代にいい影響を与えたい」「一生懸命走ります」。一方で、「絶対負けたくない」という本音が言えなくなった。そんな言葉だけでも、嫌悪感を抱く人がいるからだ。

自分の影響力が強くなってくると、僕は「嫌われたくない」という気持ちに縛られはじめた。するとメディア上での僕が、僕自身からどんどん離れていく。今度はそれが、たまらなく嫌になった。

「みんなに好かれなくたっていいや」。僕はあるときを境に、そう開き直ることにした。

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