「野放しにした習近平の自業自得」34兆円債務・恒大集団が"道連れ"にするもの

「野放しにした習近平の自業自得」34兆円債務・恒大集団が"道連れ"にするもの

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/claffra

債務総額約2兆人民元(約34兆円)を抱え、返済のめどが立たなくなっている中国の不動産大手「恒大集団」。経営コンサルタントの小宮一慶氏は「恒大集団がデフォルト(債務不履行)になると、それをきっかけに、これまで習近平政権がほとんど野放しにしていた不動産のバブル崩壊が始まるおそれがある。過去の事例では、崩壊初期は多くの人がそのインパクトを過小評価しがちで、それが損害を大きくした」と警鐘を鳴らす――。■日本円にして債務34兆、恒大危機が“道連れ”にするもの

中国の不動産大手恒大集団の債務問題が世界の注目を集めています。総額約2兆人民元(約34兆円、中国のGDPの2%程度)もの債務を抱え、その返済の資金繰りのめどがつかなくなっています。

習近平政権による「共同富裕」という、貧富の格差是正政策が恒大の業績に大きく影響を及ぼしたとのことです。今、中国の一部の都市では、一般のマンション価格が平均年収の数十倍するところまで上昇し、大きな社会問題となっています。

背景にあるのは投機資金の流入です。それを是正することも「共同富裕」の大きな目的であるため、中国政府と中央銀行である中国人民銀行は、昨年8月に大手不動産会社に対して、総資産に対する負債の比率を70%以下にすることを含めた財務指針の適用を開始しました。過剰な借入れによる不動産投資を抑制する動きに出たのです。

1 2 3 4 5 6 7 次へ

関連記事(外部サイト)