超重要なところは太字になっている…独裁者スターリンが初自著に記した"恐怖の一文"

超重要なところは太字になっている…独裁者スターリンが初自著に記した"恐怖の一文"

1937年に撮影されたスターリンの写真の一部を切り取ったもの。オリジナルの写真では、左にモロトフ、右にボロシロフが写っている。(写真=Unknown creator/public domain/Wikimedia Commons)

旧ソ連の最高指導者、スターリンは29年間にわたって独裁者であり続けた。作家の佐藤優さんは「彼はどうやって権力を維持したのか。その答えは最初の著作『レーニン主義の基礎』を読み解くと見えてくる」という??。※本稿は、佐藤優『危ない読書 教養の幅を広げる「悪書」のすすめ』(SB新書)の一部を再編集したものです。

■29年間、スターリンが独裁者であり続けたワケ

29年間にわたってソビエト連邦の最高指導者を務めたヨセフ・スターリンが1923年に発表した『レーニン主義の基礎』は、かつて世界の共産主義運動に多大な影響を与えた、世界的なベストセラーだ。

70年前の日本人もみんな熱中して読み、当時のトレンドは「プロレタリアート独裁の国をつくりたい」「自分も独裁の国のなかで生きたい」と語り合うことだった。

しかし現在はほとんどその存在は忘れられ、本も古書でしか手に入らない。戦後に大月書店から出た文庫本か『スターリン全集』に収められているものである。

この作品を読み解くうえでは、マルクス、レーニン、スターリンの三人の関係についてあらかじめ知っておく必要があるので、一度整理する。

まず、マルクスとは、1848年に『共産党宣言』『資本論』などを記した、共産主義の祖である。彼の歴史観・政治観・経済学的理論などをマルクス主義と呼ぶ。

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