80歳独身が50年かけた完璧な"終活"の形

80歳独身が50年かけた完璧な"終活"の形

※写真はイメージです(写真=iStock.com/KatarzynaBialasiewicz)

人生の最期をどうむかえるか。そんな「終活」について、しっかり準備できているのは既婚者よりも独身のほうが多い。なぜ差が出るのか。社会学者の春日キスヨ氏は「既婚者は配偶者に依存してしまっている。いつかやってくる『ひとり暮らし』への準備もできていない人が多い」と指摘する――。※本稿は、春日キスヨ『百まで生きる覚悟』(光文社新書)の第5章を再編集したものです。

■完璧すぎる「シングル高齢者」の死に支度

倒れた時のことは、「まだ考えていない」「成りゆき任せ」「誰かがどうにかするだろう」と言う人が多い中で、「うわー! すごい。老い支度、死に支度とは、若いうちからこういう形でしていくものなのか」と、驚き、学ばせてもらった2人の女性がいる。生涯シングルで生きてきた80歳のXさん、91歳のYさんである。

Xさんは、「私は結婚しないと決めた時から、老後に向かって生きていっているんで、早くから老い先のことを考えておかねばと考えて生きてきました」と語り、Yさんも、「私は一人ですから、倒れたら後は誰かに頼まなきゃいけないとずいぶん若い時から考えてました。真剣に取り組み始めたのは、母が亡くなった48歳からです」と語っていた。

しかし、身近に姉、甥、姪が住み、その助力を受けられるXさんと、5人姉妹の一番下で、存命の姉も年老いて、甥・姪も遠方に住み、その助力を受けられないYさんとは、「老い支度」「死に支度」のあり方も異なっていた。

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