「投票に行ってもむなしくなるだけ」選挙にシラケてしまう有権者が増えた根本原因

「投票に行ってもむなしくなるだけ」選挙にシラケてしまう有権者が増えた根本原因

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/bizoo_n

選挙の投票に行っても「政治に参加した」という実感を得づらいのはなぜなのか。政治学者の藤井達夫さんは「現代の選挙制度はエリートによって支配されている。代表制民主主義は改革が必要だ」という――。※本稿は、藤井達夫『代表制民主主義はなぜ失敗したのか』(集英社新書)の一部を再編集したものです。

■代表制度は政治権力の私物化への対抗手段

現代の民主主義諸国では、代表制度が正常に機能していない。正常にというのは、代表制度が民主主義の制度として求められる機能を果たすことができていないということだ。そればかりか、今後もそれは正常には機能しえない。もちろん、日本も例外ではない。

現代の代表制度が機能不全に陥っていることを赤裸々に物語っているのが、代表者の中でも、政府を構成する政治家──大統領もしくは首相に当たる──による政治権力の《私物化》である。

そもそも近代に復活した民主主義では、政治権力の私物化を禁じ、自由を蹂躙する専制に対抗する手段として代表制度が導入された。もちろん、それ以外にも法の支配や三権分立などが存在してきた。しかし、代表制度こそ、民主主義の理念を実現する上での基幹となる制度であったことは間違いない。国民によって直接選挙で選ばれた代表者からなる立法府、すなわち議会が法律や憲法を制定し、それによって、執行権力の担い手である行政府をコントロールする。

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