大事なのは「どう見たか」なんだから…試合経過より記者の情熱を書いた「週刊プロレス」が40万部も売れたワケ

大事なのは「どう見たか」なんだから…試合経過より記者の情熱を書いた「週刊プロレス」が40万部も売れたワケ

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Aksonov

1990年代後半、『週刊プロレス』は40万部を発行し、多くの読者に熱狂的に支持されていた。ほかのプロレス雑誌とはどこが違ったのか。「ほぼ日」特集連載の書籍化『編集とは何か。』(星海社新書)より、元編集長のターザン山本さんのインタビューをお届けする――。(聞き手・構成=ほぼ日刊イトイ新聞・奥野武範)■最盛期には40万部を発行していた『週刊プロレス』

??かつて13のプロレス団体を東京ドームに集め、超満員6万人ものファンを動員した「夢の懸け橋」という興行がありました。これは、いち雑誌社であるベースボール・マガジン社の主催でしたが、ターザンさんが編集長をつとめ、最盛期40万部とも言われる発行部数を誇った同社の『週刊プロレス』の存在抜きには語れないものですよね。

【ターザン】ああ! あれは大それたことだよ! だって『少年ジャンプ』も『週刊文春』もできないことを、プロレスというマイナーなジャンルの雑誌がやったわけだからね。狂ってるよ。

??はい、とんでもないことだと思うんですが、当時ターザンさんとしては、あの一大イベントも、週刊誌をつくる延長線上にあったというご認識なんでしょうか。つまり「編集」の先には、あれほどまでに大きな興行も……。

【ターザン】会社がドームを予約しちゃったんだよ。で、予約が取れちゃった。

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