"忖度夫婦"だから専業主婦は援交に走った

"忖度夫婦"だから専業主婦は援交に走った

写真はイメージです

2017年の“流行語”のひとつ「忖度」。長年裁判傍聴をしている著者の北尾トロ氏は、良好な関係に見えたある夫婦が、官僚が政治家の気持ちを推し量るレベルで、互いを忖度したがために、最終的には妻が売春し逮捕された事件をレポート。そこから学ぶべき夫婦関係の掟とは?■仲のいい夫婦がハマった「忖度」の落とし穴

今年になって、悪い意味で一般的になった言葉「忖度」。「他人の気持ちを推し量ること」という意味で、森友・加計学園問題を巡り官僚が政治家の気持ちを推し量りすぎたため“流行語”になった。

これが政治ではなくビジネス社会の話になると、上司や同僚、取引先担当者の心の動きをキャッチして先を読んで行動することは、ビジネスマンにとって必要な能力でもあり、うまく発揮できれば”気遣いができる”とか”配慮が行き届いている”といった評価につながることもある。

でも、気が利くのは良いけれど気を回しすぎるのは良くないと言われ、また気遣ってばかりいると大事なことを見落としてしまうとも言われる。というように、「忖度」の運用は案外難易度の高いものなのだ。そこで、数年前に東京地裁で傍聴した事件を紹介しつつ、忖度の落とし穴について考えてみよう。

堅実で美人な専業主婦が売春で捕まるまで罪状は、売春防止法違反。被告人の女性が路上で声をかけた男が刑事だったことから、あえなく現行犯逮捕された事件である。捕まった側にしてみれば、ついてなかったと思っても不思議じゃないケースだが、「今の気持ちはどうか」と弁護人に尋ねられた被告人は、「捕まってホッとした」と答えた。

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