祖国捨て日本へ「済州島虐殺」という地獄

祖国捨て日本へ「済州島虐殺」という地獄

大阪環状線・鶴橋駅西側の、焼肉店・韓国料理店が立ち並ぶ一帯。駅の東側には食料品店や韓流ショップが。

現在は美しいリゾート地として知られる韓国最南端・済州島。だが、朝鮮戦争と前後して、李承晩大統領による徹底的な弾圧を受け、人口が9分の1になる「地獄」を経験した島でもある。島民の多くは、祖国を捨てて日本に渡り、大阪・鶴橋のコリアタウンに集まるようになった。当時の韓国大統領は、なぜヤクザ崩れの暴力組織まで使って、自国民を虐殺しつづけたのか――。■統一か独立かで国論が二分

いつも観光客でにぎわう、大阪・鶴橋のコリアタウン。おいしい焼肉店や各種の韓国食料品店、美しいチョゴリを売る店など、本場の韓国さながらの雰囲気が人気です 。

一方で、実はこの街の成り立ちそのものが、韓国の悲しい歴史と深く関係しているのです。

今の在日韓国・朝鮮人の人々のうち、済州島の出身者が大きな割合を占めると言われます。済州島は韓国の最南端の島で、福岡から100km程度、対馬から50km程度の距離にあります。現在では観光リゾートとして人気を集めている場所です(昨今、中国人や中国企業が島の不動産を買いあさり、森林の伐採を進め、水資源などを大量に採取して、深刻な問題が生じています)。

この美しい島が、第2次世界大戦が終わった後、2度も地獄と化しました。1948年の済州島虐殺事件(済州島四・三事件)と、1950年からの保導連盟事件に連動した大弾圧です。これらは私たち日本人にとっても関係の深い出来事なので、よく見ておきたいと思います。

1 2 3 4 5 6 次へ

関連記事(外部サイト)