カジノ解禁で「一攫千金」を狙えるか?

カジノ解禁で「一攫千金」を狙えるか?

写真=Getty Images

2016年のIR(統合型リゾート)推進法に続いてIR実施法が成立すれば、カジノ解禁は実現する。“一攫千金”があなたの正夢となる日は近い?■「勝つのは我々。客に勝ち目はない」

世の中にはカジノで一攫千金を夢見る人がいる。可能性はゼロではないが、結論からいえばそれは極めて難しい。

米国ラスベガスの実話に基づく小説が原作の映画『カジノ』は、主人公がカジノ・ビジネスの旨みを語るモノローグで始まる。「合法的に現金がザクザク入る」「シャンパンに宿泊サービス、群がる女たちと酒。すべて客の金を巻き上げる“仕掛け”だ。それがベガス。勝つのは我々。客に勝ち目はない」。

古典落語に「場で朽ちるからバクチ」という語呂合わせがある。胴元が寺銭(てらせん)で儲ける博打の本質は昔も今も変わらない。カジノの仕掛けに嵌まり100億円超の特別背任で収監された大王製紙前会長は、仮釈放後に出版した著書『熔ける』の文中で、「VIPルームの入口は地獄の釜の蓋」と懺悔した。

寺銭とは胴元が取る「場の提供料」だが、カジノ・ビジネスの儲けはこれと似た「ハウス(胴元)エッジ=控除率」で生み出される。仮に「当たれば元金含みで配当5倍」というサイコロの出目予想ゲームを例に取ろう。賭けて当たる確率は6分の1。すべての目に1万円を賭ければ必ず当たるので配当金5万円が入るが、損失は1万円。配当が6倍なら±0円、7倍なら毎回1万円の儲けとなる。

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