合理的に生きる「何も決めない人」の正体

合理的に生きる「何も決めない人」の正体

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Vladimir Cetinski)

世の中には一度決めたら選び直せないことが多くある。社会学者の鈴木謙介氏は「現代では、何も決めず、時々の感覚で判断する『選び直せる』生き方が合理的だ。しかし、老後は切り捨てられないような『選ばれる人』になる必要がある」と指摘する――。※本稿は、鈴木謙介『未来を生きるスキル』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■給与がなくなった老後を想像できているか

戦後の高度経済成長期の日本では、田舎から都会に出てきた人の多くがサラリーマンとして給与生活者となりました。高度成長は給与の上昇と生活水準の向上を同時にもたらしたため、多くの人の頭のなかに「給与が上がると生活が良くなる」というイメージが形成されたのです。

リタイア後の人生が短く、給与で得た貯金で老後もなんとかなった時代は、給与のことを考えるだけでこと足りました。しかし、現在は「人生100年時代」とも言われ、給与という「フロー」の資産が入ってこない期間が非常に長くなっています。

給与に頼っていても、どう考えても死ぬまではお金がもたないとなれば、早い段階からなんらかの形で「ストック」の資産を形成する必要があります。

この状況から見えてくるのは、「フローの資金である給与を支払う会社に人生を預けきれないのなら、どうすればいいか?」という視点です。

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