職場セクハラの6割が"泣き寝入り"のワケ

職場セクハラの6割が"泣き寝入り"のワケ

近年のハラスメント事例(画像=『ハラスメントの境界線』)

仕事相手からセクハラの被害に遭った人の6割以上が、会社には報告していないという調査結果がある。ジャーナリストの白河桃子氏は「たとえ報告しても自分が損をするだけだ、と諦めてしまう人が多い。だが、そうした状況を放置していれば、企業は大きなツケを支払うことになるはずだ」と指摘する――。※本稿は、白河桃子『ハラスメントの境界線』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。

■確かに「今までもセクハラはあった」

まず今までの「法令遵守」のハラスメント対策では、ハラスメントの申告がされない、また防止できていないことが、今明らかになっています。そして、多くの困っている人が声を上げるきっかけになったこととして、#MeTooの存在は無視できません。

世界的な#MeTooの流れに対して、私たちは今セクハラやパワハラに対してどう向き合うのが良いのでしょうか?

「今まで問題にならなかったことが、なぜ今はダメなのか?」という声があります。

元財務事務次官のセクハラ事件では、「被害者にはめられたのでは?」と加害者をかばうような発言もありました。同じ女性記者であっても、「みんな同じようにセクハラに耐えて情報を取ってきた。報道の世界で甘っちょろいことを言うな」と言う人もいます。

そう、今まではずっとあったことだったのです。

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