非モテ芸人の格差婚が成功する哲学的理由

非モテ芸人の格差婚が成功する哲学的理由

結婚を発表したお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太さん(左)と女優の蒼井優さん(東京都新宿区のヒルトン東京)=2019年6月5日(写真=時事通信フォト)

「非モテ」を自称してきた南海キャンディーズ・山里亮太と女優・蒼井優の結婚はうまくいくのか。哲学者の小川仁志氏は「トップ女優と芸人の結婚はうまくいくことが多い。その理由は哲学者・ヘーゲルの“主人と奴隷の弁証法”から説明できる」という――。■非モテの山ちゃんとトップ女優の蒼井優

お笑いタレントの山里亮太さんと女優の蒼井優さんの結婚が報じられ、大きな話題になりました。山里さんはよしもとブサイクランキングで殿堂入りするなど、「非モテ」をネタにしてきた芸人。かたや蒼井さんは日本の芸能界を代表するトップ女優です。イケメンではないコメディアンが、美の頂点ともいえる女性のハートを射止めたことに、多くの人が衝撃を受けたようです。

その部分をとらえて「格差婚」と呼ぶなら、ある意味でそれは正しいといえるでしょう。トップ女優は、イケメン俳優や大金持ちの男が射止めるというのが、世間の常識だからです。

ただ、最近はお笑い芸人が女優やアイドルと結婚するということも増えています。その都度格差婚などといわれますが、それは決して悪いものではありません。人々はなかば羨望の気持ちをこめてこの表現を用いているのですから。実際、最初から対等であることを意識して結婚するより、格差婚のほうがうまくいっている例が多いように思います。その理由について哲学を使って考えてみたいと思います。

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