「置いてあるだけで学習能力が低下」精神科医が語るスマホの"本当の怖さ"

「置いてあるだけで学習能力が低下」精神科医が語るスマホの"本当の怖さ"

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/scyther5

スマホやSNSを通じてネットの情報をいくらでも仕入れられるようになった。しかしどれくらいが頭に残っているだろうか。精神科医のアンデシュ・ハンセン氏は「スマホの使用により集中力や作業記憶が脅かされるだけでなく、学習能力も落ちる」と指摘する──。※本稿はアンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)の一部を再編集したものです。

■スマホが置いてあるだけで学習能力が落ちる

スマホの使用に特に慎重になったほうがいいのは、学校や大学の教室内だ。そこで脅かされるのは集中力や作業記憶だけではない。長期記憶を作る能力にも悪影響が出る。スマホやパソコンがそばにあるだけで、学習能力が落ちるのだから。

ある研究で、2つの大学生のグループに同じ講義を聴かせた。片方のグループは自分のパソコンを持参し、もう片方は禁止されていた。パソコンを持参したグループが講義中に何をしているかを調べてみると、講義に関するウェブページをいくつも見ていて、そのついでにメールやフェイスブックもチェックしていた。講義の直後、パソコンを使った学生たちは、もう一方のグループほど講義の内容を覚えていなかった。学生に偏りがあったためではないのを確認するために、同じ実験を別の2グループでも行った。やはり結果は同じで、パソコンなしのグループの方がよく学習できていた。

■手書きメモはPCに勝る

それなら、講義中にフェイスブックを開くのをやめればいいのでは? もちろん、それで確実に効果はある。

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