なぜホームレスたちは生活保護を受けないのか?

なぜホームレスたちは生活保護を受けないのか?

東京・台東区にある山谷地区には簡易宿泊所が立ち並ぶ

いま何かと耳にする「生活保護」というワード。ケースワーカーたちを描いたテレビドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」が放送されるなど、やはり貧困問題には注目が集まる。現在は働いているが貯金もない、いつ仕事がなくなるか分からないといった将来の不安に日本全体が駆られている。

 都市を歩けば路上で寝泊まりしているホームレスの姿も。「もしも自分がああなったら……」と思うこともあるだろう。しかし、疑問に思うことが1つ。なぜホームレスたちは生活保護を受けないのか?

◆山谷地区のホームレスはなぜ生活保護を受けない?

 貧困問題と直結する場所の1つとして「ドヤ街」が挙げられる。ドヤ街とは1泊1500円など低料金で泊まることのできる簡易宿泊所が立ち並ぶ地域。東京であれば山谷地区、横浜は寿町、大阪はあいりん地区などが代表的だ。昔のドヤ街といえば、日雇い労働者たちがあふれ、労働者の街といった印象であったが、現状は異なる。ドヤ街は労働者の街ではなく“生活保護”の街となっているのだ。山谷地区で路上生活をしている60代の男性Aさんがこう話す。

「この歳では働こうと思ってもね、日雇いですら受け入れてくれないことが多いんだよ。日雇いは肉体労働が中心だろ? 自分としても若い頃みたいには動けないし、会社側も怪我でもされたら困るって話。

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