“令和の怪物”佐々木朗希、ついに実戦デビュー「マウンドから見えた景色は素晴らしかった」

静寂の時間。プロ野球の試合で音が止むというのはなかなかない。

 しかし、誰もがマウンドで投げる投手に注目をするように突如、音が消えた。先頭の京田陽太内野手を一ゴロ。続く阿部寿樹内野手を遊ゴロに抑えると、最後はダヤン・ビシエド内野手を見逃し三振に仕留めた。静寂が一転、拍手が鳴りやまない。MAX153km。かくして怪物はデビューした。

「マウンドから見えた景色は素晴らしかった。無茶苦茶いい景色。今日は、今まで投げた中でいちばん思い出深いかもしれない」

 スタンドで見守ったファンだけではなく、マウンドにいた本人も興奮していた。降板後は、まくしたてるように感想を口にした。1年目は体力強化、身体強化に充てた。この我慢が必要なのは分かっていても、周囲からは急かすような声も当然耳に入ってきた。

 “令和の怪物”と世間は呼ぶかもしれないが、どこにでもいる19歳の若者。地道なトレーニングを続けていく中で心が右に左にと揺れることはあった。自問自答をして最後に行きつくのは、自分を信じること。騒ぎ立てる周囲に対してあれこれ言うのではなく、投げる時にマウンドで答えを出すというシンプルな結論だった。

◆あいみょんの曲が流れ、自分がマウンドに向かう姿をイメージしていた

 だから、世間が「ライバル」と評する同じ年の奥川恭伸投手(東京ヤクルトスワローズ)などが1年目から一軍デビューをしたことについて、「焦りはないか?」とメディアから聞かれても淡々と答えてきた。

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