<純烈物語>「観客の前で演る楽しさ」後上翔太を成長させた御園座の舞台<第94回>

里見浩太朗さんが『君たちは歌だけじゃなく、踊りもやらなきゃいけないから大変だね』と言ってくださったんですけど、その里見さんがあの御年齢でお芝居も歌もやっていらっしゃるんですから。純烈のライブもまだフル尺ではやっていないけど、45分の尺でやることに関しては自分の体にGOを出せるようになった。(今日の)60分も大丈夫だと思います!」

 言うまでもなく、御園座は7月の純烈初座長公演・明治座に向けての大きなステップとなった。ただ、それにとどまらず“本業”の方にもプラスの影響を及ぼした事実がメンバーたちの証言から伝わってきた。後上翔太は「役者経験がない中での大舞台」というテーマと向き合った。

 国民的超メジャー作品の水戸黄門とあれば、俳優や舞台役者であれば誰もが羨むチャンス。その価値がわかるからこそ、後上は「そこを直視しないように」と、持ち前の合理的発想でとらえたという。

 本物の黄門様による座長公演ポスターの中で、自分が目立つ位置にいる。その現実をどう受け取ろうとも、起こり得る現象に変わりはない。

◆芝居の住人にギリギリでも引っかかっておけば客に届く

 プレッシャーと感じることで魔法のように自分の演技力が上がるのであれば、いくらでも「ヤベー、ヤベー」と念仏のように唱える。けれどもじっさいはそうならないのだから、硬くなるよりも観客に楽しんでもらうのが大事という、基本スタンスに戻る方へ舵を切った。

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