<純烈物語>「観客の前で演る楽しさ」後上翔太を成長させた御園座の舞台<第94回>

だから朝決められた時間にいってお芝居して唄を歌ってという枠組を全うすることを意識したし、その積み重ねが大事なんだなと。歌で学んできたことを、改めて実感しました」

 スーパー銭湯ライブも営業のミニコンサートも、ステージの大小に左右されずやるべきことをやってきたのが純烈。それは水戸黄門の舞台になっても同じだった。エンターテインメントの根幹に必要な姿勢をこのタイミングで思い起こせたのは大きかったと、後上は頷く。

 現代語と違う慣れぬ昔の言葉によるセリフは難しくなかったかと聞くと「そこはダメだったからよかったんです。ダメなら習ったことをそのままやろうという意識になれるじゃないですか。それでも忠実にはできてないんでしょうけど、今の言葉と違うから難しいとはならなかったですね」。こういった課題と、役者経験が豊富でなくとも向き合い、成長できた1ヵ月だった。

◆後上は俳優を目指したわけでないのにドラマ、舞台、そして映画に出演する役者に

 気がつけば後上は、俳優を目指したわけでないのにドラマと舞台、そして映画に出演する役者となっていた。このあたりにも、酒井がメンバーに選ぶさい決め手となった“運”が発揮されている。

「いつか演じることが楽しいなと思えるようになればいいなとは思います。ただ、ドラマや映画と比べて舞台における楽しいというは、お客さんのリアクションがじかに味わえること。

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