<純烈物語>「観客の前で演る楽しさ」後上翔太を成長させた御園座の舞台<第94回>

そこはお芝居がということより、純烈のライブで育ってきたので、舞台もライブだからお客さんが目の前にいるありがたさが楽しんでしょうね。同じシーンで同じことをやろうと心がけているけど、日によって反応が違う。そういう部分の楽しさ。

 それが、お芝居が楽しいということなのかステージでやることが楽しいのかは、どちらかというと後者だと思うんです。(撮り直しが効かないのと効くのはどちらが得意か)現状はお客さんの目の前の方がいい。自分が多少やっちゃってもそこの世界観こみであって、お客さんは初見ならば比較対象がないじゃないですか。映像だと台本が頭に入っていて、目の前の見ている人がみんな玄人ですから」

 役者経験が浅い分、演技やセリフがうまくいかなくてもやり直せるドラマや映画の方が比較的楽だろうと思われたので、後上の答えは意外だった。「もう一回!」が重なると、スタッフから「あー……頑張ってよ」という雰囲気が伝わってくる。

 そこは「大丈夫、もう一回いってみましょうと」と気遣われるよりは「てめえ、フザケんなよ!」と怒鳴られた方がいいのだという。さらに、録ったあとも編集や音楽によって「助けられている」のが自分でもわかる。いや、そう受け取ってしまう。

 それらを含めて一発勝負となるライブの方が合っていると後上は思うのだ。これをして“役者魂”と呼ぶのかどうかは、まだ自分でもわからないが。

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