テレビは死ぬのか?「ハイパーハードボイルドグルメリポート」騒動に見る危機感

テレビは死ぬのか?「ハイパーハードボイルドグルメリポート」騒動に見る危機感

「ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision」Spotifyで独占配信される

文/椎名基樹

◆波乱の幕開け「ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision」

 テレビ東京制作の音声ドキュメント「ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision」が4月28日から始まった。Spotifyから配信され、毎週水曜日に更新される。「no vision」の名前が示す通り、音声のみのコンテンツである。「ハイパーハードボイルドグルメリポート」は、「ヤバい人たちのヤバい飯を通して、ヤバい世界のリアルを見る」というテーマのもと、世界の危険地帯を取材したドキュメンタリー作品だ。2017年から不定期特番として、地上波放送されていた人気番組であり、ディレクターの上出遼平の名前を世に知らしめた。

 その音声版が「ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision」であり、その第一話は「右翼左翼の飯」。「no vision」は、国内取材が主で、今後、セックスワーカー、特殊清掃員(孤独死や事件・事故の現場、ゴミ屋敷などの清掃を専門に行う事業者)、夜逃げ屋などのエピソードを予定していると言う。

 結局、この音声だけの番組の企画、やれることになったんだ……。プラットホームはSpotifyなんだ。なるほど。こんなコンテンツは、今まで見たことも聞いたこともない。なんて画期的だろう。

 文芸誌の「群像」(講談社)4月号に上出遼平が寄稿した「僕たちテレビは自ら死んでいくのか」と言う「檄文」が、話題となった。

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