「菅総理はトップの器じゃない」パンケーキにダマされた<後編>

もちろん、どこの地区から誰を立候補させるかについても党執行部の意見が強い影響力を持っています。

 そして、強い野党の対抗馬がいる選挙区から立候補する場合だと比例区で復活当選するためには、高い順位にいなければなりません。よって、必然的に順位を決定する党執行部の権限が大きくなります。

 それから選ぶほうも「この人に入れる」というよりは「〇〇党の人に入れる」という感覚が大きい。そのため、執行部は党内で強い候補者を一騎打ちにさせないように全国にバランスよく候補者を配置しています。それで益々自民党が勝ちやすくなっているのではないかと。

 中選挙区制の頃は、死票が少なく、地元で支持を受けていれば、無所属や泡沫政党と言われる候補者でも当選することができました。ところが今は、党の存在が大きくなり過ぎてそうではなくなって来ています。

◆何をしても勝てるという自信の先に

――そもそも小選挙区の導入の目的は政権交代をし易くし、政権運営に緊張感を持たせることが目的でした。

内山:東日本大震災以前は汚職事件などもありましたが、民主党政権との交代があって、まだ健全な状態だったのではないかと思います。

 当時は、自民党の中で右派と左派がいて、どちらかに大きく揺れた時は党内で揺り戻しがあった。

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