大恋愛の後も人生は続く。日常の何げない出来事が最高のドラマに/明石ガクト

大恋愛の後も人生は続く。日常の何げない出来事が最高のドラマに/明石ガクト

『大豆田とわ子と三人の元夫』より

―[明石ガクトの動画オーバードーズ]―

◆日常の何げない出来事でも、最高のドラマになる。そう感じ入る30代最後の年

 打ちっぱなしコンクリの壁とミッドセンチュリー家具に囲まれた生活がアラフォーになる頃にはできると思ってた、ワンメディアの明石ガクトだ。

 この原稿が掲載されている週刊SPA!の発売日は9月7日、偶然にも僕の誕生日だ。

 ついに39歳。やっと39歳。あの’90年代、毎週末の金土のテレビドラマの中に後ろ姿を見つけられなかった仲間たちよ。僕もトレンディにクレンジングされたドラマとは程遠い泥と血と汗にまみれた闘いを続けてどうにかここまでやってきた。そのドラマはもしかしたら動画クリエイターを志す誰かの胸を打つものになるかもしれないが、それぞれがそれぞれの人生を生きる今の時代の最大公約数には程遠い。

◆「これは自分の話だ」と思えるコンテンツはヒットする

 仕事・趣味・結婚、多様な価値観が並立することが前提の時代に“テレビで”ドラマをつくることの難しさは、昔とは比較にならないはずだ。誰もがドラマみたいな大恋愛をするわけじゃないが、そんな恋愛の後にも人生は続く。だから大恋愛の後を描くドラマがあってもいい。それが『大豆田とわ子と三人の元夫』だ。

 このドラマを説明するのはとても難しい。

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