自民党の派閥はなぜまったく機能しなくなったのか/倉山満の政局速報

自民党の派閥はなぜまったく機能しなくなったのか/倉山満の政局速報

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◆今の派閥は例外だらけ

 自民党の派閥は、「親分を総理大臣にするために集まった国会議員の集団」です。だから、昔は総裁候補を持たない派閥を「中間派」と呼び区別しました。「派閥っぽいけど派閥じゃない」の意味です。

 そんな派閥は例外だし、ほどなくして消えていった。なぜなら、派閥の領袖に金を出す人は「この人を総理大臣にしたい」と思っているから金を出すのであり、子分たちも「総裁派閥になって権力の中枢にいたい」と思うからついていく。ところが、今は例外だらけです。

◆従来の意味での派閥は岸田派と石破派のみ

 今の派閥を見てみましょう。

細田派=形式的な会長は細田博之。実質的な領袖は安倍晋三元首相。
麻生派=麻生太郎副総理財務大臣が領袖。
竹下派=竹下亘会長が引退声明。
二階派=二階俊博幹事長が領袖。
岸田派=岸田文雄元外相が領袖。
石破派=石破茂幹事長が領袖の座を放り投げた。
石原派=石原伸晃元幹事長が会長。でも実際に仕切っているのは森山裕国会対策委員長。

 これに加え、菅派(菅元首相の下の集まり)。

 ついに派閥を名乗ることがなかった菅派の他、従来の意味での派閥は岸田派と石破派のみ。

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