俳優・大橋彰としてのアキラ100%。監督は「芸人と知らずに」配役

3度目の出演となった今回は、横尾監督と二人三脚で役作りに励んだ。

「今回は『以前から温めていたコメディ映画があるのですが、彰さん、出ませんか?』と声をかけていただきました。初めての主演ですから、嬉しさと不安が入り交じった気持ちで挑んだんですけど、いざ撮影に入ってみると、コメディとは言っても会話のなかで密接な人間関係が描かれており、ドラマの部分がかなり重要な作品でした」

 映画の冒頭で頭を強打して記憶を失った大橋演じる達人(たつひと)は、「俺は何かの達人(たつじん)だった気がする……」という記億の断片を手がかりに、過去の自分を探していくなかでストーリーが進んでいく。

◆遅咲きの苦労人から滲む、哀愁漂う確かな演技力

 メインキャストは大橋と2人の女優陣。セリフのほとんどは、舞台となった一軒の屋敷のなかで交わされるため、3人の心の機微を追うには、俳優の確かな演技力が求められる。

「撮影は鎌倉の屋敷を借り上げて行ったのですが、監督が車で現場に向かう通り道に僕が住んでいたので、毎日ピックアップしてもらって……。監督とは車中や現場で役作りについてよく話し合いながら撮影を進めました」

◆「悔しいな、うまくいかないなと、人生に迷う時期が長かった」

 30歳でお笑いの道に進むまでは俳優志望だったというだけあり、初の大役も力みなく演じ切っている。

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